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虫歯にならないためには

こうざき歯列矯正クリニック院長の神崎です。

矯正治療で機能的かつ美しい歯並びになったとしても、虫歯だらけになってしまってはせっかくの努力も水の泡です。

では、虫歯にならないためには、いったいどんな工夫ができるでしょうか。

【工夫その1】

”虫歯の原因” の1つ ”プラーク(歯垢)=細菌の塊” の中に虫歯の原因菌であるミュータンス菌がいます。
ミュータンス菌を減らす方法はなんだと思いますか?
考えてみてください。
皆さんが毎日ご飯を食べた後にする歯磨きです!

歯磨きのポイントはズバリ3つ。

①手鏡を見ながら磨く
洗面所の鏡ではなく”手鏡” を使いながら行いましょう。
洗面所の鏡は動きません。
したがって自分が顔を近づけなければ口の中はよく見えません。
しかし、手鏡ならどうでしょう?
手鏡を近づけることで口の中もよく見えます。

②1か所15回磨く
歯についた汚れは10回未満ではなかなか落ちません。
15回磨くことで汚れも落ち、ツルツルになります。

③磨く順番を決める
皆さんいつもどこから磨いていますか?
何となくあっちを磨いて〜こっちを磨いて〜
…なんてことはないでしょうか?
磨き残しをなくすには、まずは自分でどこから磨くか ”順番” を決めることが大切です。

《今日からできる歯磨きの3つのポイント》
❶手鏡を見ながら磨く
❷1か所15回磨く
❸磨く順番を決める

【工夫その2】

次は ”糖質” についてです。
糖質は、お菓子などに含まれる人工のお砂糖のことだけではなく、ご飯や牛乳、果物などの自然の糖分、実に多くの食べ物の中に含まれています。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌と糖質がどう関係しているのか、虫歯のでき方について説明します。

①ミュータンス菌が、糖質をエサにしてネバネバしたグルカンという物質をつくり、歯にくっついてプラーク(歯垢)になる

②プラークの中で菌は増殖し、糖分をエサに歯を溶かす酸を作り出す

③酸によって、エナメル質の表面からカルシウムやリンなどミネラル成分が溶け出し、歯に穴があいていく(虫歯)

糖質はミュータンス菌のエサです。
だからといって私たちは糖質を摂らないわけにはいきません。
糖質の摂り方を工夫するには、どうしたら良いか考えてみましょう。

①おやつの選択
おやつにも、虫歯になりやすいおやつ と 虫歯になりにくいおやつがあります。

✖︎キャラメル、飴、ソフトキャンディなど
(砂糖を多く含んでいて、口の中にいる時間が長いため、歯が溶ける時間も長い)
✖︎チョコレート、クッキー、ケーキ、菓子パンなど
(砂糖を多く含んでいて、歯にくっついて残りやすい)
△プリン、ゼリー、ヨーグルト、アイスクリームなど
(砂糖を多く含んでいるが、口の中に残りにくいため、✖︎のものよりも歯が溶ける時間が短い)
△果物、せんべいなど
(自然の糖分で、食べかすも残りにくい)

おやつも特徴を理解し、選択して食べれば虫歯になるリスクが少し下がります。
でもどんなおやつでも、食べたら必ず歯磨きしましょう。

②飲み物の選択
チョコレートなど虫歯になりやすいおやつを食べるときは、一緒に飲む飲み物を工夫します。
具体的に、どうしたらいいかというと…

水やお茶(緑茶、麦茶)など “無糖” の飲み物
(見た目は透明な水でも、味の付いたものもあるので注意)
△× 牛乳や100%フルーツジュースなど
(人工の砂糖は入っていなくても、自然の糖分が入っているため注意)
× スポーツドリンク、乳酸飲料
(とてもたくさん砂糖が入っているため注意)

もう一つ、注意が必要な飲み物は炭酸です。
ミュータンス菌が作り出すもの”酸”。
炭酸もその名の通り”酸”が入っています。
口の中が酸性に傾くことで虫歯になりやすい環境が出来てしまうため、無糖の炭酸水も注意が必要なのです。

もちろんジュース類を絶対に飲んではいけないという訳ではありません。
飲んだ後に歯磨きをすればOKです。
歯磨きが難しい時は水で強めに“うがい” をするだけでも違います。

③食事は規則正しく決まった時間に
食事は“規則正しく決まった時間に食べる”ということが重要です。

私たちがご飯を食べると、糖質をエサにミュータンス菌が活発に活動します。
口の中のpHも酸性に傾き、歯のミネラル成分が溶け出している状態になります。
でも安心してください。
ずっと溶け続けているわけではありません。
口の中には “唾液” がありますよね。
唾液の働きには酸を中和し、溶け出してしまったミネラル成分を元に戻す働きがあるのです。
しかし、唾液が一生懸命働いても、私たちがダラダラ飲んだり食べたりしていては、中和する前にまた酸性に傾き、口の中はずっと酸性になってしまいます。
これは、虫歯になりやすい環境を自ら作り出していることになり、非常に危険です。
食事は決まった時間に食べ、おやつも決まった時間に食べましょう。
おやつやジュースもダラダラ食べるなんてことはNGです。

《今日からできる食事の3つのポイント》
❶おやつの選択
❷飲み物の選択
❸食事は規則正しく決まった時間に

【工夫その3】

ある兄弟のお話です。

同じ食生活をして、同じように歯磨きをしていても、一人は虫歯になったことがないのに対し、もう一人は虫歯がたくさんあります。
この二人の違いは何でしょう。

答えは、”歯の質” です。

歯の質は個人差があり、もともと “強い人”もいれば“弱い人”もいます。
やはり、“弱い人”は虫歯になりやすいです。
弱い人も強い人も虫歯予防のために、ある『アイテム』を毎日使って歯の質を強くしましょう。
その『アイテム』とは…『フッ素』です!
フッ素という言葉は、耳にしたことがある人が多いと思います。多くの歯磨き粉にも含まれていますよね。
フッ素を活用して虫歯予防をしましょう。

フッ素の主な役割
・歯を強くする
・初期虫歯を再石灰化する
・虫歯の原因菌を抑制する

歯科医院でフッ素を塗ってもらったことがある方も多いのではないでしょうか?
歯科医院で定期的に塗るフッ素はとても高濃度で、塗った ”直後” は効果も高いです。
しかし、フッ素の弱点として ”水に溶けやすい” 性質があるため、効果はどんどん無くなってしまいます。
そしてこのタイプのフッ素は、高濃度のため頻繁には塗れません。
定期的に歯科医院で塗る必要があります。

そこで当院では、”毎日使える濃度” のフッ素でぶくぶくうがいをして頂くことを推奨しています。
低濃度であるからこそ、毎日使えて、”効果を維持し続ける” ことが出来ます。

《今日からできるフッ素のブクブクうがい》
使う道具はこちら!
・専用のボトル
・ミラノール(フッ素の粉)
・水道水

~液の作り方~
専用のボトルにミラノール(1袋)を入れる

水道水を ”200” のメモリまで入れる


よく振る(完成)

~うがいの方法~
キャップの ”5” のメモリまで液を出す


全て口に含み、上に10回ブクブク、下に10回ブクブク、左右もそれぞれ10回ずつブクブクの計40回ブクブクうがいをする

吐き出した後、30分間は飲食やうがいは禁止!(ツバを吐き出すのはOK)

フッ素のうがいは1日1回行いましょう
タイミングは夜の歯磨き後がオススメです。

矯正治療中はもちろん、矯正治療後も、ずっと虫歯を作らないように、歯磨き・食事の工夫・フッ素のうがいを行ないましょう。

ポーラスター矯正歯科・センター北(こうざき歯列矯正クリニック)横浜

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