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男性の矯正治療—特徴と課題—

ポーラスター矯正歯科センター北、日本歯科専門医機構認定 矯正歯科専門歯科医の神崎です。

最近、成人男性の間で矯正治療に対する関心が高まっています。歯並びや噛み合わせを整えることで、見た目の改善だけでなく、口腔内の健康や全身の健康にも寄与することが明らかになっています。最近急増している成人男性の矯正治療には、いくつか特徴や課題があります。矯正治療を専門に手がけてきた私にとって、成人男性の矯正治療は、成長期や女性の矯正治療とは、全く別の視点で治療に臨んでいます。

矯正歯科医の視点から、その特徴と課題、対策などについて詳しく解説します。

1. 学校やバイト先での第一印象アップ

学校やバイト先でも、成人男性の皆さんにとって歯並びが整っていることは、清潔感や明るい印象を与えるポイントになります。初対面の先生や友達、バイト先の店長に良い印象を持ってもらうのはとても大切ですよね。笑顔に自信を持てると、コミュニケーションも自然にスムーズになります。

2. 就活での印象が良くなる

就職活動のとき、面接官は表情や話し方からその人の印象を判断します。歯並びが整っていると、清潔感や誠実さが伝わりやすくなり、自然な笑顔で自分の魅力をアピールすることができます。特に面接で緊張しやすい人には大きな助けになるでしょう。実際に就活までに歯並びを直しておきたいと云う理由で歯列矯正を始める男性が数多くいます。

3. 自分を大切にする姿勢をアピールできる

矯正治療を受けることは、自分の健康や外見を大切にする意思の表れです。これをきっかけに、他の部分の自己管理にも気を配るようになり、友人や周りの人から「しっかりしている」と思われるかもしれません。就活や昇進面談では、成績以外にも自己投資や自己管理能力なども問われる時代となりました。

4. 恋愛や友情での好印象アップ

笑顔は人と人をつなげる大切な要素です。歯並びが整うと、自然に笑えるようになり、恋愛や友情でも好印象を与えやすくなります。相手に「話しやすい」「感じが良い」と思われることで、関係性がより良くなるでしょう。いつも自分に自信がない男性よりは、笑顔に自信がある男性の方が、恋愛も友人関係も良い方向に向かいます。

5. スポーツや日常生活への良い影響

歯並びが良くなると噛み合わせが改善され、顎や首、肩への負担が減ります。これにより、スポーツをしている人はパフォーマンスが上がることもあります。実際に世界中のプロスポーツ選手やアスリートは歯列矯正がマストアイテムになっています。また、食べ物をしっかり噛めるようになり、食事をもっと楽しめるようになります。

6. 大人になっても続く若々しい印象

矯正治療を受けると、将来大人になったときも整った歯並びが若々しい印象を与えてくれます。周りの人に好印象を持たれるだけでなく、自分自身も鏡を見るたびに自信が持てるようになります。ビジネスパーソンの中には「若さ」はリーダーシップの一部と考える人も少なくはありません。

7. 矯正中も目立ちにくい治療法が選べる

最近では、透明なマウスピース型の矯正や裏側につける矯正器具など、周りから目立ちにくい治療法が増えています。就活やミーティングなどで、周りの目を気にせず治療を続けられるのが嬉しいポイントです。

8. 健康的な生活への第一歩

歯並びを整えると、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防につながります。また、噛み合わせが良くなることで消化がスムーズになり、全身の健康にも良い影響を与えます。若いうちから健康を意識する習慣を身につける良いきっかけになります。

9. 親としての視点:子どもへの投資と安心感

男の子をもつ親御さんにとって、歯列矯正はお子さんの未来への投資ともいえます。男性も社会での第一印象が重視される傾向は今後も加速すると言われている現在、子どもが自信を持って新しいことに挑戦する後押しする事は親の務めでもあります。また、矯正治療は歯並びだけでなく健康な口腔環境を整える基盤を作るため、虫歯や歯周病のリスクを減らすことが期待できます。


成人男性の骨の特性と歯の移動の難しさ

成人男性の矯正治療において、最も顕著な特徴の一つは、骨の硬さです。年齢を重ねるにつれて、骨の柔軟性が低下し、歯を支える顎骨も硬くなります。このため、成人男性では歯の移動が子どもや若年層に比べて遅くなる傾向があります。

全ての男性共通の事ではありませんが、男性は女性と比較して骨の密度が高い傾向があります。骨の密度が高いほど歯を支えている骨の作り変わりに時間が掛かる事もあり、歯の移動に時間がかかります。

矯正治療は歯槽骨と呼ばれる骨が歯を動かすためにリモデリング(骨の再形成)を行うプロセスを伴います。骨が硬いと、このリモデリングが進行しづらくなり、治療期間が長引く可能性があります。そのため、治療計画を立てる際には、つまり同じ様な歯並びでも、男性には男性に合わせた治療計画が求められます。一人ひとりの骨の状態を調べるために、矯正治療前にCBCTと云う3次元的に骨の構造を調べる検査で、骨の密度を把握します。


喫煙—歯の動きに与える深刻な影響

成人男性の矯正治療において、喫煙の影響は無視できません。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯周組織への血流を減少させます。この結果、骨のリモデリングが抑制され、歯の移動が遅れることがあります。また、喫煙は歯周病のリスクを高め、治療の成功率を下げる要因にもなります。

矯正治療中に喫煙を継続すると、歯の動きが遅れるだけでなく、装置周囲に歯垢や歯石が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクがさらに高まります。そのため、矯正治療を考えている喫煙者の方には、まず禁煙を強く推奨します。禁煙によって治療効果が向上し、全身の健康も改善されるでしょう。


噛む力の強さがもたらす影響

成人男性は、一般的に噛む力が強い傾向があります。これは、矯正治療においてはプラスの要素とは限りません。強い噛む力は歯を動かす矯正力と競合し、歯の移動を妨げることがあります。

この問題を解決するためには、矯正装置の選択が重要です。マウスピース(アライナー)型矯正装置は、噛む力による影響を軽減することができます。一方、固定式のブラケット装置を選択する場合は、力のコントロールが重要になります。また、必要に応じて咬筋(噛む筋肉)を和らげる事を目的としたマウスガードの使用を提案することもあります。


治療成功のためのアプローチ

成人男性の矯正治療を成功させるためには、これらの課題に対処する具体的な戦略が必要です。

  1. 詳細な初診と治療計画の立案 — 骨密度や歯周組織の状態を評価し、個々の患者に最適な治療計画を作成します。
  2. 患者教育と禁煙支援 — 喫煙のリスクを説明し、必要に応じて禁煙指導を行います。
  3. 個別対応型の矯正装置選択 — マウスピース(アライナー)型矯正装置や特別設計のワイヤーを使用し、噛む力や骨の硬さに対応します。
  4. 定期的なフォローアップ — 治療中の進行状況を細かくモニタリングし、必要に応じて計画を調整します。


矯正治療を始める成人男性へのメッセージ

男性が歯列矯正を受けることで得られるメリットは、学校生活、就職活動、健康、友人関係のすべてに良い影響を与えます。特に今は、自分に合った治療法を選べる時代になりました。

成人男性の矯正治療には特有の課題があるものの、それらを克服するための情報や技術は十分に発展しています。大切なのは、自身の状況に適した治療を受ける事と、自分の目標に向かう「やり切る力」です。特に男性に見られるのは「忘れてしまう」「あきてしまう」などがあります。治療に向き合い、最後までやり通す事が何事でも大切だと思います。

矯正治療を検討されている方は、まず信頼できる矯正歯科医に相談し、自身の健康状態やライフスタイルに合った治療方法を選びましょう。どんな年齢であっても、健康的で美しい歯並びを手に入れることは可能です。その一歩を踏み出すことで、人生の新しい章を切り開くきっかけになるかもしれません。

監修者

院長 神崎 寛人
経歴 東京歯科大学卒業 歯科医師国家資格取得

東京歯科大学矯正学講座

日本矯正歯科学会認定医 取得

こうざき歯列矯正クリニック開業

医療法人社団OMS 理事長就任

日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医) 取得

ポーラスター矯正歯科センター北 名称変更

日本歯科専門医機構認定矯正歯科専門医

資格 歯科医師
所属歯科学会 日本矯正歯科学会
主なリスクと副作用

痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮

その他のリスク・副作用等

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

【矯正治療により生じるリスクや副作用について】
1.矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。
2.歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
3.矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者の協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に大きく影響します。
4.治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、更に一般歯科医による定期的な診察が大切です。また、歯が動くと隠れていた虫歯があることが判明することもあります。
5.歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
6.極まれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
7.極まれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
8.矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9.治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
10.治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
12.矯正歯科装置を誤って飲み込む可能性があります。
13.矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.動的治療が終了し矯正装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
15.動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置(リテーナー)を指示通り使用し、歯の位置の変化を抑制しないと、歯並びや咬み合せの「後戻り」や「新たな変化」が生じます。
16.アゴの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
17.治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことはできません。
19.治療の効果が予測と一致しているか確認するため、定期的に診察や検査を行う必要があり、合併症・副作用が発生した場合は、治療方法や使用する矯正装置を変更する場合があります。
【矯正治療と併用する治療方法に関して】
1.不正咬合の改善や将来的に起こりうる口腔内の変化を減少させる等の理由で、歯の抜歯や粘膜、骨格に対する口腔外科手術が必要となる場合があります。
2.矯正治療の過程において、歯の移動効果の容易化や歯の連続性の維持、その他の治療効果の発揮のため、一定期間に全部又は一部の歯に矯正治療用アタッチメントを接着する必要がある場合があります。
3.矯正治療の過程において、歯の移動のための空隙創出のため、歯の抜歯や切削が必要となる場合があります。
4.矯正治療において、歯の形態修正が必要となる場合があります。
5.歯の移動により咬合の変化が生じ、顎の関節に対する保護や治療が必要となる場合があります。
6.治療計画の変更や中断を抑制するために、矯正治療前にう蝕や歯周病に対する治療が必要となる場合があります。
7.上記により、治療計画の延期や休止、中断が必要となる場合があります。
【矯正装置の装着により生じる一般的な副効果に関して】
1.矯正装置の装着後及び着脱動作中、歯肉、舌、頬及び唇に、擦り傷又は痛みが生じる可能性があります。
2.矯正治療開始直後及び途中に歯の痛みを経験します。
3.矯正装置の装着により、患者の発語および発音に影響を与える可能性があります。
4.矯正装置の使用により、一時的に唾液分泌の増加若しくは口の渇きを経験する可能性があります。
5.治療中に噛み合わせが変化し、患者によっては一時的な不快感を感じる可能性があります。
6.矯正装置の使用により、頭部や首の関節及び筋肉、耳それぞれにおいて障害(運動、感覚、疼痛)が生じる可能性があります。
7.治療中、歯根長の短縮が生じる可能性があります。
8.治療中、歯の変色及び着色が生じる可能性があります。
9.装着する矯正装置等を、患者が誤飲又は吸引してしまう可能性があります。
10.矯正装置の装着が、歯、歯槽骨又は歯肉及び歯髄の健康状態に影響を与える可能性があります。
11.矯正装置を除去後、想定外の位置に歯が移動する可能性があります。
12.矯正装置により自浄性が損なわれるため、虫歯や歯周病予防を患者自身が積極的に行う必要があります。
13.矯正装置が破損する確率を下げるため、食事の内容に制限があります。
14.無意識での歯ぎしりやスポーツ等での食いしばりがある場合、矯正装置が破損する可能性が高くなり、矯正装置の破損による痛みや不快感、計画外の治療が必要となる可能性が高まります。
【患者の素因又は治療歴に由来する事柄に関して】
1.特殊な形状の歯が存在する場合、無意識での歯ぎしりやスポーツ等での食いしばりがある場合、治療期間の長期化又は治療結果に悪影響を与える可能性があります。
2.重度の不正咬合および歯列不正がある場合、矯正装置等の破損の可能性が高くなります。
3.複雑な咬合や歯列、およびそれらを含む骨格性の不正咬合の治療は、複数の治療法や矯正装置の付属品を併用する必要があります。
4.重度の歯列不正がある、患者自身での矯正装置の着脱が著しく困難となる場合があります。
5.過去の歯の疾患の治療により治療を受けた歯に関しては、再治療や追加治療、対象部位の周辺を含む範囲への歯科治療が必要となる可能性があります。
6.歯冠が短い場合は、歯の移動に制約が出ることがあり、歯肉への治療により歯を長くする事が必要となる場合があります。
7.矯正治療中に歯肉の位置が変わる事があり、それが事前に予測できない場合があります。
8患者の既存の歯科修復物(補綴物)に対し、交換や形態修正が必要となる可能性があります。
9.使用する矯正装置や器材により、アレルギー症状が生じる場合があります。
10.患者本人の生活習慣や健康状態、医薬品の服用や喫煙や飲酒等の嗜好品が治療効果に影響を与える可能性があります。
11.患者本人の成長や遺伝的傾向により、矯正治療開始前に予測できない変化が治療計画に影響し、計画の変更が必要となる可能性があります。
【矯正治療計画および装置装着・使用方法に関して】
1.患者本人や家族が、治療計画に関して歯科医師およびその他の職員の指示に従わない場合や、矯正装置の使用方法の指示に従わない場合は、治療期間の著しい長期化又は治療結果に悪影響を与え、歯科医師の判断により治療を中止する場合があります。
2.矯正治療において、歯の移動速度および移動範囲に限界があり、事前に予測が困難な場合があります。
3.適正な着脱方法を行わなかった場合、矯正装置が破損変形し再製作が必要となる場合があります。
4.患者本人が、計画的に通院しない場合や計画外の事態が生じた事を連絡しない場合、治療期間の著しい長期化または治療結果に悪影響を与える場合があります。

当院における矯正治療は、検査結果から得られた内容を歯科医学的根拠に基づき立案し、歯の移動計画から適切に選択した矯正装置を用いて行います。使用する矯正装置は、主治医が効果や安全性などについての歯科医学的判断を行い、医院内外で作製された矯正治療器具を治療に使用します。患者本人に使用する機材のほとんどは、日本国内の法律で承認・認証を受けた機材を使用しますが、一部の歯科用機材に関しては海外にて製造および加工されたものも含めて使用し、医薬品副作用被害救済制度の対象にはならず、歯科医師が責任を負い救済を行うものとします。

ポーラスター矯正歯科・センター北(こうざき歯列矯正クリニック)横浜

〒224-0003
横浜市都筑区中川中央1-29-2 グランドメゾン・センター北 2F
(センター北駅 出口2より 徒歩1分)
平日 10:30~12:00/15:00~19:00 
土日 10:00~13:00/14:30~18:00
休診日:木曜・祝日・日曜(特別診療日あり)・月曜(不定休)

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