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子供の「いきなりマウスピース矯正」は意味がない?
小学生で「今できる事」は何?
小学生までに行う事は「原因探し+重症化防止+誘導」です。
小学生までの子供達は、本格的な矯正が必要な時期ではありません。
理由は2つ
1:生えてない歯は動かせません。
大人の歯が全て揃うのは中学生
2:今問題無くても、親知らずで前歯がズレる事が有るからです。
親知らずが成長するのは中学生以降
時間だけは遡れません。
今は「あの時やっておけば…」の後悔をなくす事を目標にしませんか?
原因探し、先ずはそこから。
そもそも何で歯並びが悪くなる?
歯並びや噛み合わせが悪くなる原理は2つ
遺伝子と環境です。
遺伝子が顔の形や骨格に影響する事は、最近のDNA(ヒトゲノム)の研究から明らかになりましたが、現時点で顔の遺伝子を変える治療は実用化されていません。
原因が残ると困るのは歯並びだけ?
口呼吸、姿勢、食事の行儀が悪くなる
この3つは後で治すのが大変です!
ただ遺伝子は変えられませんが、この3つは変えられます。
口呼吸の原因は「鼻詰まり」と「癖」ですが、子供の体調は一年を通して大きく変化します。
口呼吸による口の発育が損なわれると、発音や歯の生え替わり、歯並びや噛み合わせに影響がでます。
また、100年前の昔から口呼吸は姿勢や歯並びにも影響する事が知られています。
現在も矯正治療の父として世界に広く知られているアメリカのアングル先生は、100年前から「出っ歯」の原因に口呼吸を指摘してました。
アメリカ小児科学会では、口呼吸と顔の発育の関連性に関する研究をまとめ、口呼吸は顔の成長に影響すると結論づけています。
現在では「小児口腔機能発達不全症」という病気としても取り扱われ、厚生労働省では年間を通した発育の観察を提唱しています。
先ずは、口の機能の問題を探す事が先決です。
もし口呼吸や口の筋肉の発育が遅れている場合は、鼻呼吸や筋肉のトレーニングから始める必要があります。
口呼吸や口の筋肉が弱いと、最近注目されている小児用のマウスピース矯正を行っても効果がありません。
マウスピースをはめる事も子供達にとっても親達にとっても少なからず負担となります。
原理を理解せず、観察を行わず、いきなりマウスピース矯正を行う事は、本人の負担にしかなりません。
負担になるのに効果が無いのは、とても残念な事です。
子供は小さな大人ではありません。
子供達の成長には、必ず「原因探し+重症化防止+誘導」の3つが必要です。
小児用マウスピース矯正は、「正常に近づける誘導」です。
歯並びや噛み合わせが悪いと「何が困る?」
話は変わりますが、よく歯並びや噛み合わせが悪いと「何が困る?」と聞かれます。
主に、他人からの評価、本人の消せないコンプレックス
見た目が悪いとされる場合、以下のような損失が考えられます。
1: **社会的関係**
外見が人間関係の形成や維持に影響を及ぼすことがあり、人間関係の機会を失う可能性があります。
人の内面は長く付き合って初めて分かります。
とても残念な事ですが、当院へ相談に来られたお子様の中に、友達に「歯がキモい!」と言われたと泣いてしまった子もいらっしゃるのも事実です。
2:**自尊心・自己肯定感**
思春期に自分の外見に対するネガティブな感情は、自尊心や自己肯定感に悪影響を及ぼし、精神的健康に影響を与えることがあります。
早い子は小学生の高学年には思春期を迎えます。その時期は「自分が友達からどう思われているか?」が最大の悩みとなります。
思春期の自分の外見に対するネガティブな感情は、生涯に渡り「人生に暗い影」を残してしまいます。
3: **就職・昇進の機会**
外見が第一印象に影響し、面接や仕事の場での評価に影響を与える事も事実です。
米国ハーバード大学のエイミー・カディ教授は、自身の新著『Presence』によると、人はその人の能力よりも第一印象を優先する事を語っています。
また、就活に困らなそうに見える東京大学でも、東大を卒業見込みの在学生に対して、第一印象の93%は笑顔を含めた会話以外の要素で決まるとし毎年就活指導を行なっています。
4. **心の重症化**
外見が悪い事で、近所付き合いや会社などの社会生活で良くない対応を受けたと思い、人生に思い影響を及ぼすことがあります。
患者様に矯正治療をお考えになった理由を伺うと、子供の頃に歯並びが悪く自分は誰からも振り向いてもらえず、声を掛けてもらえない。他人との差を強く感じ「いつも自分が損しているのは、歯並びのせい?」とお話しされる方がいらっしゃいます。
辛い人生を振り返り涙を流してしまう事が無い様に「心の重症化」を防ぐ事が大切です。
コロナ禍が明けてもSNS中心の現在では、リアルなコミュニケーションの根本が人生を左右します。子供達に本人の能力を欠かす事なく発揮できる環境を整えてあげる事が、私たち大人の役目ではないでしょうか?
費用:
「小児口腔機能発達不全症」は健康保険適用となり医療券が使えます。
(横浜市:無償・川崎市無償〜500円)
小児用マウスピース矯正は保険外自由診療です。
適用になるか事前診断が必要です。
月額税込み12,000円〜(12回払い・初回のみ22,000円*自由診療)
本格矯正開始時割引制度有り
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〒224-0003
横浜市都筑区中川中央1-29-2 グランドメゾン・センター北 2F
(センター北駅 出口2より 徒歩1分)
平日 10:30~12:00/15:00~19:00
土日 10:00~13:00/14:30~18:00
休診日:木曜・祝日・日曜(特別診療日あり)・月曜(不定休)