矯正歯科治療の値段って、どのくらいが相場なの?

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矯正歯科治療の値段って、どのくらいが相場なの?

ポーラスター矯正歯科センター北、日本歯科専門医機構認定 矯正歯科専門歯科医の神崎です。

矯正歯科治療の値段の相場って、いくら位なのでしょうか?

矯正歯科治療を検討する時に、治療にかかる「値段」も考える要素の一つだと思います。

一般的に約70万円から約160万円まで、かなりの幅があります。では、矯正治療の値段は何によって決まるのでしょうか?

健康保険の場合、北海道から沖縄まで全国一律ですが、健康保険が使えない矯正歯科治療の場合、「自由診療」や「自費治療」と言い、その歯科医院ごとに値段が違います。治療の値段が違う分だけ、治せる症状や治療方法、使う事ができる矯正装置や材料が異なります。

矯正歯科治療の場合、以下の条件で治療の値段が決まります。

1:その地域の相場

2:矯正治療の専門歯科医が行うのか、一般の歯科医が行うのか?

3:治療の範囲

4:仕上がりや期間

5:治療を受ける人の年齢

6:使う矯正装置

7:後戻りへの対策

1:まずは、「その地域の相場」です。

以前は地方に行くほど治療の値段も安かったのですが、現在では地方格差が減っています。それどころか、歯科医院がたくさん有る地域は価格競争もあり、「安さが売り」の歯医医院も増えていて、東京や横浜では他の地域より安い傾向にあります。「安さが売り」の歯科医院は薄利多売型の傾向が多く、治療の範囲や仕上がり、期間を限定している場合があります。

2:次に、矯正治療の専門歯科医が行うのか、一般の歯科医が行うのかです。

歯科医師であれば、矯正治療を行うことは可能です。しかし、矯正治療に関する知識は、歯科医師免許を取得するための国家試験ではほとんど問われません。そのため、大学の歯学部では、矯正治療が出来るようになるほどの専門的な教育は行われていません。

矯正治療を本格的に学ぶためには、大学卒業後に矯正の知識や技術を身に付ける必要があります。そのため、矯正治療の専門家による治療は、対応できる症例や治療法の選択肢が多く、仕上がりや治療後の後戻りへの影響を考慮した計画を立てることが出来ます。こうした専門的な治療の場合、値段に差が出る傾向があります。

3:治療の範囲で治療費が違います。

では、「治療の範囲」とは何でしょうか?簡単に言うと、安い順番に以下の3つに分かれます。

「前歯の見えるところだけの治療」なのか?

「歯並びと噛み合わせの両方」なのか?

「歯並びや噛み合わせだけでなく、顔や顎、骨格に合わせた治療」なのか?

もちろん、一番最後の「歯並びや噛み合わせだけでなく、顔や顎、骨格に合わせた治療」が一番ですが、「知識と経験と時間」が必要なので、必然的に治療の値段も高くなります。

4:「仕上がり」は、「最初に立てる計画」と「治療にかける期間」により差が出ます。

細かく「仕上がり」を突き詰めるほど治療期間は長くなるので、治療期間に比例して値段が高くなる傾向があります。大まかな歯の移動はある程度短期間でも出来ますが、細かく仕上げるほど期間がかかります。「仕上がり」や「治療期間」は、歯科医師よりも、患者さんが日々の生活で矯正治療にどれだけエネルギーをかけられるかでも差が出ます。

5:現実的には、年齢と共に値段は上がります。

人間も生物である以上、年齢と共に順応性が減り、歯を動かすリスクは必ず上がってきます。ただし、必ずしも若ければ良いと云うわけでもありません。生えていない歯は動かせないので、大人の歯が生え揃っていない小学生のうちに矯正治療を終えてしまうと、奥歯の噛み合わせが合わずに、奥歯が生え終わる中学生や高校生で、改めて仕上げの治療をやり直さなければならなくなります。逆に年齢を重ねていても、噛み合わせに困っていない場合は、あえて全ての歯を動かさずに一番目立つ前歯だけを矯正し、ホワイトニングで歯を白くする事で見え方を変えるなど、短期間で効果的に希望を叶えられ場合もあります。

6:ワイヤー矯正で歯の裏側にブラケット(アタッチメント)を付ける「舌側(リンガル)矯正」が、最も値段が高くなります。

歯の裏側の見えない部分にブラケット(アタッチメント)を付けてワイヤーを調整するには、たくさんの工夫や熟練が必要となり、当然治療の値段も高くなります。「歯の表側」にブラケット(アタッチメント)やワイヤーをつけると、見た目が気になったり食事の際に食べ物が挟まるなど不自由があります。目立たない装置として、近年、透明なマウスピース(アライナー)型の矯正装置も増えています。マウスピース(アライナー)型の矯正装置は材料費が高いため通常は値段が高くなりますが、治療の範囲や仕上がり、期間を限定、値段を抑えた治療を行なっている医院もあります。

7:歯を動かした後の、「歯の定着や維持」の費用も確認しておく必要があります。

歯を動かし終わってすぐに矯正治療を止めてしまうと、ダイエット後のリバウンドの様に、必ず「後戻り」がおきます。特に、歯を動かし終わってから半年ぐらいは歯の位置がとても不安定なので、「もう充分」と感じても必ず「定着」させる必要があります。キレイに並んだ歯並びを「定着」させるためにリテーナーと言うマウスピースや歯を固定するワイヤーを装着し、歯の位置を「維持」させる必要があります。

矯正治療を検討する上で値段は重要な要素かも知れませんが、矯正治療の成功のカギは、患者さん自身の考えや希望、ライフスタイルや価値観を歯科医師にしっかりと伝え、確かな治療計画を立ててもらい、その内容に納得した上で始める事が大切です。

監修者

院長 神崎 寛人
経歴 東京歯科大学卒業 歯科医師国家資格取得

東京歯科大学矯正学講座

日本矯正歯科学会認定医 取得

こうざき歯列矯正クリニック開業

医療法人社団OMS 理事長就任

日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医) 取得

ポーラスター矯正歯科センター北 名称変更

日本歯科専門医機構認定矯正歯科専門医

資格 歯科医師
所属歯科学会 日本矯正歯科学会
主なリスクと副作用

痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮

その他のリスク・副作用等

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

【矯正治療により生じるリスクや副作用について】
1.矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。
2.歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
3.矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者の協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に大きく影響します。
4.治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、更に一般歯科医による定期的な診察が大切です。また、歯が動くと隠れていた虫歯があることが判明することもあります。
5.歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
6.極まれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
7.極まれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
8.矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9.治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
10.治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
12.矯正歯科装置を誤って飲み込む可能性があります。
13.矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.動的治療が終了し矯正装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
15.動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置(リテーナー)を指示通り使用し、歯の位置の変化を抑制しないと、歯並びや咬み合せの「後戻り」や「新たな変化」が生じます。
16.アゴの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
17.治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことはできません。
19.治療の効果が予測と一致しているか確認するため、定期的に診察や検査を行う必要があり、合併症・副作用が発生した場合は、治療方法や使用する矯正装置を変更する場合があります。
【矯正治療と併用する治療方法に関して】
1.不正咬合の改善や将来的に起こりうる口腔内の変化を減少させる等の理由で、歯の抜歯や粘膜、骨格に対する口腔外科手術が必要となる場合があります。
2.矯正治療の過程において、歯の移動効果の容易化や歯の連続性の維持、その他の治療効果の発揮のため、一定期間に全部又は一部の歯に矯正治療用アタッチメントを接着する必要がある場合があります。
3.矯正治療の過程において、歯の移動のための空隙創出のため、歯の抜歯や切削が必要となる場合があります。
4.矯正治療において、歯の形態修正が必要となる場合があります。
5.歯の移動により咬合の変化が生じ、顎の関節に対する保護や治療が必要となる場合があります。
6.治療計画の変更や中断を抑制するために、矯正治療前にう蝕や歯周病に対する治療が必要となる場合があります。
7.上記により、治療計画の延期や休止、中断が必要となる場合があります。
【矯正装置の装着により生じる一般的な副効果に関して】
1.矯正装置の装着後及び着脱動作中、歯肉、舌、頬及び唇に、擦り傷又は痛みが生じる可能性があります。
2.矯正治療開始直後及び途中に歯の痛みを経験します。
3.矯正装置の装着により、患者の発語および発音に影響を与える可能性があります。
4.矯正装置の使用により、一時的に唾液分泌の増加若しくは口の渇きを経験する可能性があります。
5.治療中に噛み合わせが変化し、患者によっては一時的な不快感を感じる可能性があります。
6.矯正装置の使用により、頭部や首の関節及び筋肉、耳それぞれにおいて障害(運動、感覚、疼痛)が生じる可能性があります。
7.治療中、歯根長の短縮が生じる可能性があります。
8.治療中、歯の変色及び着色が生じる可能性があります。
9.装着する矯正装置等を、患者が誤飲又は吸引してしまう可能性があります。
10.矯正装置の装着が、歯、歯槽骨又は歯肉及び歯髄の健康状態に影響を与える可能性があります。
11.矯正装置を除去後、想定外の位置に歯が移動する可能性があります。
12.矯正装置により自浄性が損なわれるため、虫歯や歯周病予防を患者自身が積極的に行う必要があります。
13.矯正装置が破損する確率を下げるため、食事の内容に制限があります。
14.無意識での歯ぎしりやスポーツ等での食いしばりがある場合、矯正装置が破損する可能性が高くなり、矯正装置の破損による痛みや不快感、計画外の治療が必要となる可能性が高まります。
【患者の素因又は治療歴に由来する事柄に関して】
1.特殊な形状の歯が存在する場合、無意識での歯ぎしりやスポーツ等での食いしばりがある場合、治療期間の長期化又は治療結果に悪影響を与える可能性があります。
2.重度の不正咬合および歯列不正がある場合、矯正装置等の破損の可能性が高くなります。
3.複雑な咬合や歯列、およびそれらを含む骨格性の不正咬合の治療は、複数の治療法や矯正装置の付属品を併用する必要があります。
4.重度の歯列不正がある、患者自身での矯正装置の着脱が著しく困難となる場合があります。
5.過去の歯の疾患の治療により治療を受けた歯に関しては、再治療や追加治療、対象部位の周辺を含む範囲への歯科治療が必要となる可能性があります。
6.歯冠が短い場合は、歯の移動に制約が出ることがあり、歯肉への治療により歯を長くする事が必要となる場合があります。
7.矯正治療中に歯肉の位置が変わる事があり、それが事前に予測できない場合があります。
8患者の既存の歯科修復物(補綴物)に対し、交換や形態修正が必要となる可能性があります。
9.使用する矯正装置や器材により、アレルギー症状が生じる場合があります。
10.患者本人の生活習慣や健康状態、医薬品の服用や喫煙や飲酒等の嗜好品が治療効果に影響を与える可能性があります。
11.患者本人の成長や遺伝的傾向により、矯正治療開始前に予測できない変化が治療計画に影響し、計画の変更が必要となる可能性があります。
【矯正治療計画および装置装着・使用方法に関して】
1.患者本人や家族が、治療計画に関して歯科医師およびその他の職員の指示に従わない場合や、矯正装置の使用方法の指示に従わない場合は、治療期間の著しい長期化又は治療結果に悪影響を与え、歯科医師の判断により治療を中止する場合があります。
2.矯正治療において、歯の移動速度および移動範囲に限界があり、事前に予測が困難な場合があります。
3.適正な着脱方法を行わなかった場合、矯正装置が破損変形し再製作が必要となる場合があります。
4.患者本人が、計画的に通院しない場合や計画外の事態が生じた事を連絡しない場合、治療期間の著しい長期化または治療結果に悪影響を与える場合があります。

当院における矯正治療は、検査結果から得られた内容を歯科医学的根拠に基づき立案し、歯の移動計画から適切に選択した矯正装置を用いて行います。使用する矯正装置は、主治医が効果や安全性などについての歯科医学的判断を行い、医院内外で作製された矯正治療器具を治療に使用します。患者本人に使用する機材のほとんどは、日本国内の法律で承認・認証を受けた機材を使用しますが、一部の歯科用機材に関しては海外にて製造および加工されたものも含めて使用し、医薬品副作用被害救済制度の対象にはならず、歯科医師が責任を負い救済を行うものとします。

ポーラスター矯正歯科・センター北(こうざき歯列矯正クリニック)横浜

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(センター北駅 出口2より 徒歩1分)
平日 10:30~12:00/15:00~19:00 
土日 10:00~13:00/14:30~18:00
休診日:木曜・祝日・日曜(特別診療日あり)・月曜(不定休)

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