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かかりつけの歯科医師から「上の犬歯が生えてこれない可能性がある」と指摘されました。どの様な治療法がありますか?
他の歯に比べて、上の犬歯が生えずに止まってしまう事があります。歯が生えずに歯グキの中で止まってしまう事を「埋伏歯」と言います。
「犬歯の埋伏」とは、永久歯の犬歯が乳歯が抜ける前に、上顎や下顎の骨の中に止まってしまうことを指します。通常、犬歯は乳歯の後に生え、乳歯が抜け落ちると、犬歯が口の中に顔を出します。しかし、犬歯が埋伏すると、犬歯が口の中に出てくることができなくなり、歯列の不正を引き起こす可能性があります。
これは、歯科的には珍しい状態であり、一般の歯科医師にとっても治療が難しい場合があり、専門家による診療が必要です。治療の方法には犬歯を引き出す手術がありますが、手術にはリスクが伴います。また、犬歯が埋伏している原因によって、治療法が異なる場合があります。
したがって、犬歯が埋伏している場合は、できるだけ早く歯科医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。
犬歯が埋伏歯となってしまった場合の、具体的な対処法は以下の通りです。
【レントゲンを撮り状況を把握する】
まずは本当に埋伏歯となっているかを調べます。
生えていないと歯科医師も肉眼では見えないので、レントゲン写真を撮影して調べます。
本来上の犬歯は生える平均的な時期は、女性で10歳、男性で11歳です。
生える筈の時期を1年以上過ぎても生えてこない場合にはレントゲン検査で調べる必要があります。
レントゲンで調べて、歯グキの中に無ければ、生まれつきないのかも知れません。
生まれつき犬歯がない場合は、将来矯正治療で犬歯の位置に他の歯を移動してくるか、人工の歯を犬歯の位置に取り付けます。
犬歯が斜めになっていたり、左右の犬歯の位置に差がある場合にも注意が必要です。
これらの状態の場合は、少なくとも半年ごとにレントゲンの検査で、犬歯の変化を確認します。
犬歯の位置が変化していれば、自力で生えてくる可能性があるので、そのまま様子を見ます。
【乳歯を抜歯して犬歯を誘導する】
犬歯が生えるはずの時期を1年以上過ぎている場合や、レントゲン検査で犬歯の位置に異常が見つかった場合は、犬歯の周辺に生えている乳歯の抜歯をして、犬歯が生えやすくします。
乳歯の抜歯は、通常の歯科医院で行う事ができ、通常は健康保険が使えます。
乳歯の抜歯の後も、半年ごとにレントゲンの検査で、犬歯の変化を確認します。
【犬歯が生えるキッカケを作る】
半年ごとのレントゲン検査で上の犬歯が埋伏している事が分かった場合、まずは犬歯の上の歯グキを切り、犬歯の一部を露出させます。
歯グキを切ると言うと少し勇気がいるかもしれませんが、局部麻酔で日帰りで行う事ができます。
口腔外科や小児歯科の専門の歯科医師が行うのが確実です。
歯グキを切りキッカケを作るだけの場合は、通常は健康保険が使えます。
【矯正治療】
自然に犬歯が生えてこれない場合は、犬歯を引き出す事が考えられます。
生えていない歯は動かせないので、まずは歯グキの外に犬歯を引き出します。
歯グキを切って犬歯の一部を露出させ、矯正用のアタッチメントを犬歯に装着します。
その後、矯正装置を用いて動かすことで、埋伏している犬歯を引き出します。
この治療法は1年程度は時間がかかる場合があります。
矯正歯科で治療計画を立ててから、口腔外科や小児歯科の専門の歯科医師が歯グキを切ります。
上下左右で3本以上の犬歯が埋伏している場合は、矯正治療も歯グキを切る手術も健康保険が使えます。しかしながら、3本未満の場合は健康保険は使えず、矯正治療も歯グキの手術も両方とも自由診療(自費診療)となります。
【犬歯の抜歯】
犬歯を引き出す矯正治療が効果的でない場合や、症状が重い場合は、埋伏している犬歯そのものの抜歯が必要になる場合があります。埋伏歯の抜歯は、歯肉を切開し、歯根にアクセスすることで、埋伏している歯を取り出します。抜歯は口腔外科や小児歯科の専門の歯科医師が行います。
痛みや腫れがある場合がありますが、局部麻酔で比較的短期間の手術する事ができ、健康保険が使えます。
これらの治療法は個人の状態や症状によって異なりますので、歯科医師とよく相談し、適切な治療法を選ぶことが重要です。
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